注文住宅の間取りで重視されることの多い「回遊動線」。回遊動線は、主に家事効率を上げるために検討されます。
通路に面積を費やすというデメリットはありますが、行ったり来たりという無駄な動きがない間取りは、生活する上で快適です。
今回はマイホームロボの中から、家事や暮らしのストレスが軽減する、回遊動線の間取り8プランを紹介します。
家事の同時進行に便利なキッチン・洗面・脱衣室の回遊動線と、パントリー・ストレージ・階段を一周できる2つの回遊動線がある間取り。
家事は同時進行することが多いので、短い距離で行き止まりのない回遊動線が便利です。パントリーとストレージはウォークスルーになっているので、片付けのために家の中を行ったり来たり往復しなくて済みます。
リビングの横断をしない回遊動線になっているので、家族がくつろいでいる時にも気になりません。
リビングとダイニングキッチンを分け、食とくつろぎの場を分離した間取り。どちらの空間も横断することなく回遊できるので、ゆったりとくつろげます。
キッチンと洗面脱衣室が近く、料理と洗濯の同時進行もしやすい間取り。キッチンと洗面の中間にあるパントリーは、食材と日用品の一括管理に便利です。
2階には主寝室と子ども部屋それぞれにウォークインクローゼットがあり、衣類収納が充実。シーズンオフの衣類はストレージにまとめて収納すれば、各自のクローゼットが使いやすくなります。
2階にLDKと水回りがあり、キッチン・ダイニング・階段・トイレ・洗面を回遊できる間取り。回遊動線の中に全ての水回りがあり、料理と洗濯の同時進行もラクラクです。
さらにはバルコニーも近く、洗濯物を干す作業までワンフロアで行えます。また、回遊動線の中に収納が2つあることも便利なポイントです。
1階にはウォークスルークローゼットでつながった2つの主寝室があり、部分的に回遊できるようになっています。子ども部屋は将来2部屋に分けられる仕様です。
キッチン・パントリー・ダイニングを回遊できる「調理動線」、玄関・独立洗面台・脱衣室・ストレージを回遊できる「衛生・洗濯動線」、2つの回遊動線が暮らしやすい間取りです。
LDKは二面採光と吹き抜けで明るく開放的な空間。回遊動線を採用しながらも、ゆったりとした広さがあります。窓を開放してウッドデッキまでつなげると、さらに広さを実感できるでしょう。
ストレージはファミリークローゼットとして使えば、最短の洗濯動線が実現。下着やパジャマ類を置いておけば、入浴がスムーズです。
キッチンを中心に、パントリー・ストレージ・洗面・ワークスペース・ダイニングを回遊できる間取りです。ダイニング後ろに学習用スペースをつくれば、料理をしながら子どもの勉強を見ることもできます。
回遊動線からは外れますが、脱衣室の隣に洗濯機を置けるサンルームがあり、洗濯動線も便利です。乾いた洗濯物はすぐ近くのストレージ(ファミリークローゼット)に収納。洗濯物を畳んだりアイロンを掛けたりできるカウンターが2か所あります。
リビングは回遊動線から外れた場所にあるので、ゆったりとくつろげる空間です。
玄関からシューズクローク・パントリーを通って、LDKを回遊できる間取り。シューズクロークを通らずにLDKに直接アクセスできる動線もあります。家族と来客で動線を使い分けできる間取りです。
さらに、和室を中心に洗面室・脱衣室・ストレージを回遊できるようにもなっています。洗面室はウォークスルーになっており、脱衣室と行き来がしやすい動線です。
洗面台と洗濯機の間にスペースがあるので、収納を置いたり、アイロン台を置いたりすると便利に使えます。
大きな中庭を中心に、平屋全体が大きな回遊動線を描く間取りです。中庭からは青空が望め、家の隅々まで光を届けます。プライバシーが守られるので、子どもを遊ばせたり、アウトドアリビングを楽しんだりが安心してできます。
玄関を起点にLDK側への動線と、書斎側への動線に分かれており、書斎からはすぐに玄関に出られるのでリモートワークの方に便利な間取りです。
洗面脱衣室には勝手口が付いており、中庭で外干しもしやすい環境。乾いたら廊下に備え付けのクローゼットか、隣のストレージにまとめて収納できるようになっています。
キッチン・脱衣室・洗面室・ダイニングと水回りを中心に回遊できる間取り。回遊動線からダイニングとリビングが離れているため、家事はしやすくも、ゆったりとくつろげる環境です。リビングには吹き抜けがあり、掃き出し窓と高窓から光が差し込みます。
キッチンの冷蔵庫はパントリーに収納。パントリーに勝手口があるので、買い物帰宅後の片付けも一か所で済ませられます。
広々とした脱衣室は室内干しも可能ですが、洗面室先にあるウッドデッキに干すこともできます。目隠し壁があるので気兼ねなく干せますね。
回遊動線は家事効率を上げるために有効ですが、2階建ての場合は「階段」を回遊動線に含めると、とても暮らしやすくなります。
また、リビングを横断する回遊動線は、落ち着かなくなる場合もあるため避けたほうが無難です。
回遊動線は、距離が長くなると利便性が下がることも。利便性を重視するお施主様の場合は、コンパクトな回遊動線を提案しましょう。